日々のこと、あれこれ:改正医療法 〜当院の情報発信と治療方針のポリシーについて〜 |日野どうぶつ病院|1

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日々のこと、あれこれ:改正医療法 〜当院の情報発信と治療方針のポリシーについて〜

H30.6.1より、医療法が改正されました。

現在のところ、対象は医院、歯科医院となっていますが、遠からず動物病院も準拠することになろうかと思います。法にのっとった情報発信を心がけていきたいと思っていますが、何か思わしくない表現などあれば、遠慮なくコメントをお寄せいただけたらと思います。

また、いい機会なので、当院のホームページに関する方向性、また診察や手術法に対する考え方について述べておきたいと思います。

当院では、歯科分野や整形分野に興味がある飼主さんや獣医さんに対して、現在の動物病院でどのようなことをやっているのかを、綺麗な写真とできるだけ中立な立場で表現した文章を発信する為にブログを掲載しています。

当院が行っていることが最も優れているとか、どこよりも正しいとかいうことを言うつもりは全くありません。当院は一般開業医ですが、現在の動物病院の1つの流れ〜専門性の時代〜、ということを開業当初(2000年:平成12年)から感じ取り、歯科分野も整形分野も10年以上真摯に取り組んできており、ある程度の知識や経験、そして自信を持って診察をしています。しかし、獣医療も日進月歩で、昨日まで新しかった知識が、今日別の知識に置き換えられるのが常です。知識不足であったり、時代錯誤なことをしている場合もあるかもしれません。

例えば、当院ではいまだに骨折治療においてロッキングプレートは導入しておりませんが、古いものより新しいものが全て勝っているとは、考えていません。新しいもの、便利なものを追求すれば、それは必ず診療費という形で反映され、飼主さんの治療費の負担の増加に結びつくという一面を持っています。

Case #007の両側橈尺骨骨折のトイプードルは、ロッキングプレートを用いた方がスクリューがゆるみにくく、今回のような再手術ということにはならなかったかもしれません。結果的に飼主さんの経済的な負担はロッキングプレートを使った方が軽かったのかもしれません。でも、今まで撓尺骨骨折の治療において従来のプレートとスクリューによる内固定で、当院で治らなかった例は幸い見当たらないのです。

開発しているメーカーの立場では、必ず新しいものに置き換えようとしてきます。しかし、それによっておこる合併症があるとしたら、それによる負担を被るのは動物でありその飼主さんです。

ノミダニの薬も内服タイプが出ています。さらにそれにフィラリア症予防の薬も加わっているものがあります。確かに便利でしょう。しかし、動物に負担はないのでしょうか?私はノミやダニのような外部寄生虫の駆除は、大変難しものだと思っています。フロントラインなどのスポットタイプは、体内に吸収されないタイプがいくつかあり、体に対するダメージは最小限と考えています。それに対して、新しい内服薬は一旦消化管から吸収されるわけです。私は外(体外)で済むものは外で済ませてあげたいと考えています。

十人十色で、獣医師10名いれば、10通りの考え方があるでしょう。いいなと思える動物病院に全て行って確かめるのは、この忙しい現代社会ではなかなかできることではありません。当院は、得意分野として歯科と整形の分野を打ち出し、情報発信することで、それを有意義に生かしてもらえたらと思っています。ご質問・ご意見があれば、飼主さん、獣医さん、看護師さん問わず頂戴したいと思います。よろしく御願い致します。

 

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