来年の取り組み:歯科 |日野どうぶつ病院|1

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来年の取り組み:歯科

慌ただしい暮れも押し迫ってきました。

2017から始まった歯科の学び直しが、本年2019、ESVPSの小動物歯科口腔外科の認定試験をパスしたことで、一つの成果を得ることができました。

また、歯科機器メーカーさんの依頼で、この1年、月一回ですが、獣医さんを対象にした歯科実習の講師を務めさせていただきました。

学びの大切さ、また教えることの素晴らしさも再認識することができ、大きな実りある一年だったと感じています。

そこから始まった新たな獣医さんたちとのおつきあいを、来年は大きく発展させていきたいと考えています。「歯科は技術」ですので、教科書を眺めているだけでは到底良い治療をすることはできません。知識を増やし、頑張って技術のブラッシュアップに努めたいと思います。

来年の歯科分野における個人的な目標を述べたいと思います。

1)根面の診査と治療の精度を高める

徐々に、動物歯科に対する飼い主さんのニーズも変化し、高まってきていると感じています。

頻回な麻酔が必要にはなりますが、中等度の歯周病罹患歯を望んするために、より精度の高い根面のチェックをすること。そして、ルートプレーニングの精度を高めることを、改めて力を入れていきたいと思います。

2)エンジンを利用した歯内治療

数年前に導入したものの、あまりメリットを感じなかったこともあり、結局従来のステンレスファイルでの歯内治療に戻っていましたが、今年は改めてエンジンを使ってNiTi(ニッケルチタン)ファイルでの歯内治療を行いたいと思います。

新たなファイルもいくつか導入することになると思いますが、より効率的な歯内治療を行なっていきたいです。

3)MTAを極める

もう一つは、まだまだ獣医では新しい歯科素材であるMTAを極めたいです。

人でも保険診療としては使える分野が制限されている材料ですが、自由診療である獣医療においてはエビデンスに基づいて積極的に使用していきたいと思います。

今年生活歯髄切断法に使用しているケースがあるので、その結果が来年得られます。また、人歯科を対象にしたセミナーや実習にも積極的に参加し、獣医歯科に応用できるようにより知識をつけていきたい。

以上3つは最低限の目標として取り組んで来たいです。まぁ、他の分野と比べて地味ですけど、きっちりした仕事をすれば、必ず良い結果が返ってくる分野だと認識しています。来年は幅を広げ、質を高めていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 
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