Case #034: 上腕骨骨折の若い猫(ソマリ、4ヶ月齢、肝酵素高く、低アルブミン) |日野どうぶつ病院|1

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Case #034: 上腕骨骨折の若い猫(ソマリ、4ヶ月齢、肝酵素高く、低アルブミン)

ご紹介いただいた上腕骨骨折の子猫ちゃん(4ヶ月で、BW1.25kg)です。飼主さんが帰宅したらブランブランだったとの事で、原因は不明です。手術をしようという事で、血液検査をしたらちょっと気になる項目がちらほら。

 ALTは落下時に腹部の打撲があったのかな?Albは基準値内ではありますが、低いですね。

食欲元気はあるので、ちょっと様子を見てみる事にしました。

 二日でALTが明らかに下がってきたので、もうちょっと様子を見ると、Albも上がってきて安心してオペをすることに。

上腕骨遠位1/3付近の単純横骨折といった感じです。

固定法、単なる髄内ピンから1.5mmのロッキングシステムなど3パターンほど準備はしましたが、結局シンプルな髄内ピン2本を入れるということにしました。

なんといってもこの体重の軽さが不安を誘います。できるだけ短い時間で。シンプルな固定法の方が、次の選択肢もせばめませんし。

それで、約1ヶ月ほどして、紹介病院から送られてきたレントゲンが次。

 若いって素晴らしい!!抜ピンの予約を入れて頂きました。体重は2kgぐらいにようやく増えていたとの事でした。

しかし、その二日後に、シャンプーをした時にてんかん発作が出たとのショッキングなお知らせが・・・。たいしてピンは悪さをしないので、問題はありませんが・・・。心配です。

 
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