Case #090: 気づいたら大腿骨骨折していた猫ちゃん。AO分類3-2-B |日野どうぶつ病院|1

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Case #090: 気づいたら大腿骨骨折していた猫ちゃん。AO分類3-2-B

7ヶ月齢くらいの去勢済み雄の雑種猫ちゃんです。
さっきまで一匹で遊んでいたが気づいたら右後ろ足を上げていたとのことでした。
他院さんから依頼を受けた症例ですが、当初痛がってレントゲンも撮れなかったとのことで、受傷後3日での来院です。
さぁ、どうなっているのかレントゲンを見てみましょ〜〜〜
大きな骨片が三つあります。第3骨片もかなり大きく縦長ですね。交通事故ではないですが、このような縦に長い第3骨片を持つケースは、近位や遠位のコッペンに縦に長い亀裂が入っていることが多いと感じています。もし、それがあると、なかなか解剖学的整復は困難です。

できるだけ、骨片を触らないよう注意しています。
髄内ピンを入れて、アライメントを整えつつ鉗子で骨片の制服固定を試みます。

プレートをカウントゥアリングし、鉗子で骨と仮固定し、スクリューを入れるための下穴をスクリューで開けておき、トルクリミッターにTタイプのスクリュードライバーを取り付けて、固定をしていきます。

なんとかぴったりに2.0LCPプレート8穴仕様を当て、きっちりとスクリューで固定し、

皮膚縫合を行い終了〜〜〜〜

術直後で、

術2週後のレントゲンです。過骨が旺盛に育っています〜〜〜〜

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