Case #043: 108破折の治療、柴犬 |日野どうぶつ病院|1

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Case #043: 108破折の治療、柴犬

先月だったか依頼を受けた病院から、また破折の治療の依頼を受けました。

今回は3歳ぐらいということで根管は広く、割と治療はしやすかったです。

場所は右上顎第4前臼歯(108)で、やはり硬いものを噛ませていたとのことでした。年齢が若いということもありますが、典型的に歯は綺麗です。何か物を噛む機会が多ければ、歯は綺麗さを保てますが、折れてしまっては困りますね。この飼い主さんだったかな、ブリーダーさんから乾燥した牛の蹄をいただいたと聞いたことがあります。絶対にいけませんよ〜〜

 いつも通り、近心に1ヶ所、遠心に1ヶ所開拡して、作業を始めます。

 近心の2根は#50まで、遠心根は#80まで広げました。

 CaOHペースト充填後、ガッタパーチャペーストを詰め込み、

歯冠修復して終了です。

 綺麗に充填できていますね。

2方向から、口腔内レントゲンを撮影、確認して終了します。

破折から間も無く処置をしましたので、根尖周囲の骨透過性に変化はありませんが、この状態が維持できるかは、やはりレントゲンでチェックするしかありません。飼い主さんはその度に歯石除去などもしていきたいと、とても前向きでしたので、この治療がベストでしょう。

 
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