Case #070: 橈尺骨骨折のトイプードルBW1.90kg。AO分類:2-2-A2 |日野どうぶつ病院|1

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Case #070: 橈尺骨骨折のトイプードルBW1.90kg。AO分類:2-2-A2

若いトイプードルの前腕部、橈尺骨骨折で来院しました。

よくあるパターンですが、膝ぐらいの高さから飛んで、折れたようです。

骨折の原因はさまざまありますが、たまに、そんなことで?という原因もあります。

飼い主さんの足元で、真上にジャンプをして着地した際、スネのあたりを骨折したり(脛骨の斜骨折)、先ほどまで床で一人(一匹)遊びをしていて、気づいたら前足をあげていた(橈尺骨骨折)とか。こういう場合、避けようのない事故、としか言えません。仮に誰か関わっていたとしても、攻めることのないようにしてあげたい。特に、小さいお子さんが近くにいたとかで、一方的に責任を押し付けるのはやめててほしいと思います。

右橈尺骨遠位1/3の単純斜骨折です。BW1.90kgなので、骨が細すぎて大変そうです。過去、1.10kgのヨーキーの橈尺骨骨折の治療をしましたが、苦労しました。骨折手術は、骨片が小さくなればなるほど困難です。小さい体の場合、粉々に折れて小さな骨片になっている場合、端っこの方で折れて小さな骨片になっている場合など。

 頭骨の湾曲に合わせてプレートをカウントゥアリングします。ロッキングプレートなので、一番遠位のスクリューが成長線をまたぐことがないように術中なんどもレントゲンを撮り確実な治療を目指します。

昨日、術後17日目で来院されましたが、普通に患肢を使った生活をしており、家族の高も笑顔が戻ってきました。エリザベスカラーをしているので、耳の汚れがたまりやすため、耳掃除をしました。

 
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