Case #018: 子宮蓄膿症(?)のパグ

June 15, 2018

動物病院では、春先の予防シーズンが最も忙しい時期です。そこへ発情がはじまった猫の避妊手術なども入ってきててんてこ舞いです。また、この時期多いのが高齢犬の子宮蓄膿症です。

 

今回の子宮蓄膿症は13歳のパグちゃんです。この子は過去に一度口の手術を受けています。パグの麻酔事故は比較的多い事例なので、私達も万全の状態でと考えていましたが、運悪く当院の休診日に状況が悪化してしまいました。なんとか看護師も出勤できるとのことだったので、朝9時すぎにオペを開始しました。

 

術前にはっきりと子宮蓄膿症だと診断できていなかったのですが、おそらくその辺の病気だろうという予想でした。1週前は右中腹部に径4cmくらいの腫瘤があったのですが、今日は6cmぐらいになっていました。血管の走行は多くはなかったので腫瘍ではないだろうと・・・。血液検査では白血球は2万3000に上昇、アルブミンは2.1に下がっていました。

 

 それでお腹をあけてみますと、その大きな腫瘤は、右子宮角の先端にありました。

 向かって左側が腫瘤。手前の丸いのは膀胱です。

 

BCS: 4.5/5ぐらいだったので、摘出後にお腹を閉じるのも大変でしたが、その上これだけ(テニスボール大)のものがあれば、しんどかったでしょう。術後の覚醒も心配でしたが、割と自然な呼吸をしてくれて、無事、その夜退院してくれました。翌日検診に来てくれましたが、食欲もあり一安心。

 

 

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