Case #067: 骨移植について
2019.12.10 あれこれ
日本国内では購入ルートがないので、もし購入したい先生にお役に立てばということで掲載したい。
製造元は以下。
Veterinary Transplant Services, Inc
私が購入したのは、Veterinary orthopedic implantより購入した。
https://vetimplants.com
TPLO用のインプラントをはじめ、ロッキングのインプラントをよく購入していることもあり、日本語ができるVOI社のミカさんに相談したところ、新しい製品なので発送までに2週間ほど時間を欲しいと言われた。が、実際は注文して1週ほどで届いたと記憶している。
私が購入したのはsize3。一つずつ滅菌されており、常温で保管である。
写真にあるのは、使用後(オペで必要な大きさに切った残り)のもの。
真ん中の銀色のパッケージの中に、クリアーのケースに入れられたbone membrane(というより骨板)が滅菌されて入っていた。
カタログにはないが、厚みは1mm丁度。
乾燥していると針は通過しないが、
血液や水で濡らすと縫合針も貫通できる。写真は、PDS4-0丸針。
オペに使用する前のものはないので、稚拙な絵だがこんな感じ。スジが入っている。使用前で乾燥しているわからないが、濡らすとこういう構造だということがわかる。
使用にあたって、最も注意が必要なのは、このスジが入っているということかと思う。木の板のような。。。この写真からわかるかなぁ。。。なので、このbone membraneを何かの補強のために使おうとかいう場合、端っこに穴を開けたり、穴の間隔が近かったり、太い縫合針やキルシュなーワイヤーを刺すと場合によっては真っ二つに割れてしまうかもしれない。その場で破損はなくても、かなり速いスピードで強度は低下するのではないか。
使用したのはこの一度だけなので、全ての製品で、このように綺麗に縦に筋が入っているのか、斜めにカットされたものが来るのか、その辺については不明である。
注意書きには、一患者に1回のみの使用と書かれてもいるし、使用するにあたっては詳細をご確認の上、各獣医師の責任のもとご使用ください。