当院でも動物にクラウンを取り付けることができるようになりました。 |日野どうぶつ病院|1

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当院でも動物にクラウンを取り付けることができるようになりました。

皆様、こんにちは

一つお知らせがあります。当院でもようやくクラウンの治療ができるようになりました。人では一般的な治療ですが、動物ではまだまだ実施している動物病院は限られています。

標準的な治療の流れは以下となっています。すべて全身麻酔下で行います。

(1)失活した歯に、まず根管治療を実施します。

(2)根管治療をしてから約半年後、初回の経過観察の歯科レントゲンで異常がなければ、印象採得(歯の型を取る)と支台歯形成(クラウンをセットするために歯を削る)を行います。印象を歯科技工所に送りジルコニアクラウンを作っていただく。

(3)約1ヶ月ほどでクラウンが送られてきますので、そうしたらクラウンを取り付けます。歯を削ってからこの日まで、絶対に削った歯を折ることがないように注意が必要です。固すぎるものを噛んでさらに壊れてしまったら、クラウンを取り付けることもできなくなる可能性があります。

<クラウンのメリット>

根管治療をした歯の歯冠には穴が開けられており、コンポジットレジンで修復されていることが一般的なのですが、修復されていても強度は落ちています。不意に固すぎるもの(石や木など)を噛んでしまうと、時のボロボロに歯が壊れてしまうことがあります。ジルコニアクラウンを取り付けることで、かなり補強ができます。また、ジルコニアクラウンは天然歯のエナメル質よりもツルツルピカピカなので、プラークもつきずらいということも、歯周病の多い犬猫ではありがたいことですね。とは言っても、どんなに固いものでも与えていいというわけでもなければ、歯磨きが不要になるというわけでもないので、お口の管理は飼い主さんが適切に行っていただきたいです。興味がある方はご相談ください。

また、このクラウンの実習を弊社(株)Vetsグローバルリレーションズで行っています。興味がある獣医さんは、こちらからご覧ください。

https://vetsglobal.jp/course

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