Case #083: 前十字靭帯断裂のキャバリアTPLOで手術、6歳10ヶ月齢、BW8.40kg、BCS5/5 |日野どうぶつ病院|1

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Case #083: 前十字靭帯断裂のキャバリアTPLOで手術、6歳10ヶ月齢、BW8.40kg、BCS5/5

今月もとても忙しく働いていましたが、あっという間ですね。もう令和2年9月は今日で終わりです。今年もあと3ヶ月ですか〜〜〜。バタバタと2件の前十字と2件の根管治療の症例が来ています。うち1件は、お隣長野県から。頑張らねば!!!

さて、このキャバリアちゃん、幼い時に右脛骨近位の骨折があり、3歳で右前十字靭帯断裂(ラテラルスーチャーで手術)そして、今月は左前十字靭帯断裂を起こしてしまいました。レントゲンはこんな感じです。

これは術前計画ですが、大腿骨が、脛骨の尾側に落ちてるのがわかりますよね。靭帯が切れている事で亜脱臼を起こしている感じです。これではうまく歩けません。

ラテラルスーチャーは、結紮やカシメが緩むことがあります。また関節炎が進行しています。前十字靭帯断裂の治療には、TPLOが良いといわれていますが、 それでも関節炎になる事は防げないといわれています。TPLOは術後の経過が早く足をつくようになるといわれており、本当にその通りだと実感しています。この手の骨切り矯正は、他院への出張オペも含めて、18例ほどやっており、今のところ皆さん順調です。

術後はこんな感じです。ちゃんと大腿骨が脛骨に乗ってますよね。力学的安定をもたらしてくれるTPLO法。VOI社の2.4mmのTPLOプレートとロッキングスクリューを使用しました。今回もまずまずの出来だと思いますが、早くしっかり歩くようになりますように。

 
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