パテラ整復のための矯正骨切実習に参加して |日野どうぶつ病院|1

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パテラ整復のための矯正骨切実習に参加して

2023年6月24日

キリカン洋行主催の『パテラ整復のための矯正骨切術』セミナーに参加してきました。

朝9時から夜18:15ごろまでの長~~~いセミナーでした。実習は最後の2時間ほどでしたが、なかなかしんどかったです。パテラ=膝蓋骨の脱臼はトイプードルなどの小型犬でよく見られます。原因は遺伝的な要因が大きいですが、様々な要素が関係しているので、いくつかの手技を組み合わせた手術法が必要とされます。成長期から脱臼を起こしていると、コツが変形しながら成長することがあります。骨変形を起こしている場合は、真っ直ぐにするために(矯正)、骨を切って固定しなければならないとのことで、その理論を学び、骨模型を使用しての実習を行なってきました。

骨折手術やTPLOにも使えるvPOPというアプリの使い方も学びながら、実習を楽しく学んでまいりました~~~

大学時代の同級生の有馬先生(神戸市ACS動物外科クリニック院長)も参加されまして、記念にパチリ!講師のヨーロッパの先生お二人から修了証をいただいてパチリ!

この膝蓋骨脱臼のための矯正骨切り手術の実習はこれで2回目となります。以前、橈尺骨骨折の変形融合を、2カ所矯正骨切りをして長いプレートとスクリューで固定し、治した経験があります。TPLOという前十字靭帯断裂のための手術では必ず骨切りをしますので、骨切りをすることに対して以前より慣れてきています。術前計画にはCT検査も必要になってきますが、適応となるワンチャンがいれば、ぜひ、この手術で治してあげたいと思います。

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