Case #003: 猫 下顎骨折 交通事故 |日野どうぶつ病院|1

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Case #003: 猫 下顎骨折 交通事故

オペ後5週1日たちました。ちかごろとても元気が出てきました。いろいろな事が限界にきて、カテもカラーをしていましたが外してしまいました。顎間固定は4-6週実施することになっており、時間的には外す適期と思われます。ここのところ歯科と整形のオペが軒並みはいっており、夜しか入れられませんでしたが、固定を外す事にしました。レントゲンではプレートで固定している骨に変位はありませんでした。

ルートを確保し、注射麻酔で眠らせて、手早く顎間固定のレジンを削ったり割ったりしておおかたとりのぞきます。顎を動かしてみて、ほぼ上下顎の正中にあるのが分かります。しかし、十分に顎が開かないので、気管挿管ができません。右側上下の臼歯は、事故の際折れている歯が何本もあり、また右側上顎犬歯も折れていますので何らか治療が必要ですが、挿管ができなければ麻酔が非常に危険になるため、今日は下顎固定のワイヤーを切るのと、顎間固定のレジンを綺麗にとりのぞく事で終了としました。

徐々に麻酔からさめてきて、顎をみずから動かしていましたが、上下の犬歯がぶつかり合う事はありませんでした。顎を動かしながら、ペロペロ舌をだしたり引っ込めたりする姿を見て、私達も飼主さんもほっと一息の瞬間です。

まだもう少し注意して経過を見る必要はありますが、ひとまず大きな治療は無事に終える事ができました。

 

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