Case #009: 橈尺骨 遠位端 骨折 |日野どうぶつ病院|1

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Case #009: 橈尺骨 遠位端 骨折

重なる時は重なるもので、今日も骨折の症例が送られてきました。

ポメラニアン 1歳3ヶ月齢 BW2.25kg 4/5朝お子さんがおろそうとした時にバランスを崩したらしいです。

右橈尺骨遠位端の骨折です。午前中にレントゲンとともに相談のメールを頂き、急いで在庫のインプラントのチェックをし、スケジュールを見て了解のメールをしました。当初の計画では、T字型のプレートで行おうと思っていましたが、改めて当院にてレントゲンを取り直してみた結果、ストレートで遠位に2穴入れるスペースがあったので、1.5mmスクリューストレートの5穴仕様で行くことにしました。

 ポメラニアンの橈骨の断面は、割と円形に近い印象を持っています。プレートと骨を骨鉗子ではさんで固定しようと思ってもツルッと滑りやすい。また、この遠位端派遣の付着部がでこぼこしているし、骨鉗子を入れにくいのでやっぱりやりにくいです。

でも、まあぁ何とか今回もそれなりに形にはなっています。

 最後のレントゲンはややローリングしてみにくいですが・・・。

明日の昼は高齢雌のダックスの子宮蓄膿症のオペが入っているので、頑張って夜オペをしました。

イタグレの橈尺骨、トイプーの両側橈尺骨、そして2kg台のトイプーの橈尺骨遠位端骨折と続きまして、まるで徐々に難易度が上がってきて試験を受けているような気分ですが、なんとかこなしています。

 

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